歯科医院で治療することは、もちろん大切なことです。しかし、それ以上に大切なことは虫歯や歯周病にならない・悪化させないように予防していくことです。
歯科医院に定期的に通院し、日頃の歯磨きではケアできない部分をきれいにしていくことで、健康な歯を維持していくとともに、新たにできてしまった虫歯や進行した歯周病を早期発見することで、少ない治療回数で済むようにしていくことも大切です。
お子さんの場合、赤ちゃんの時から気をつけていく必要があります。
生まれたばかりの赤ちゃんには、お口に中には細菌がいません。しかし、歯が生え始める生後6か月ごろから感染が始まります。そして、細菌の定着できる歯がある程度揃ってくる生後1歳7か月から2歳7か月の間が細菌に感染しやすい時期になります。この時期を含め、お子さんと同じ箸やスプーンなどを共有しないなどの行動が重要になります。また、両親を含め家族みんながお口のなかを清潔に保つことが大切です。
①歯磨き指導
健康な歯を維持していくには、日々行う自宅での歯磨きが重要です。歯磨きには人それぞれクセがあり、磨きにくい場所や虫歯や歯周病になりやすい部位は異なります。そのため、一人ひとりに合った歯磨きの方法や歯ブラシの選び方を一緒に確認していきます。
②PMTC
歯科医院の専用の機械を用いて、日頃の歯磨きでは歯磨きでは除去しきれていない細菌の塊を除去し、歯の表面をツルツルに磨いていきます。
また茶しぶなどの着色を除去することも可能です。歯の表面がきれいな状態になることで、汚れがつきにくく細菌の繁殖しにくい環境を作っていきます。
③スケーリング(歯石取り)
スケーラーという機械を用いて、歯石を除去していきます。一度付着した歯石は日々の歯磨きでは除去できません。歯石表面はザラザラしており、細菌が繁殖しやすい環境のため、定期的に除去していく必要があります。